
うちの近くの商店街に、
開業して50年ほど経つ、小さな文具店があります。
懐かしい雰囲気とともに、
いろんなものが、所狭しと並んでいます。
店主のおばちゃんが飼っている柴犬の名前が
なんと私自身の名前と同じで(笑)
それもあって、親しくさせてもらってます。
お店の引き戸をガラガラと開けて、
笑顔のおばちゃんに挨拶。
そこには、入口からの狭い通路を、
さらに狭い裏側にわざわざ回らないと開けられない、
古ーいガラスケースがあります。
前から気になっていたんですよ。
そのガラスケースを、おばちゃんに一声掛けてから、
中を開けさせてもらいました。
結構力をいれて、壊さないように扉を引く。
どこかたよりない「ひゃらひゃらひ~」という音とともに、少しずつ扉が動く。
うわ、開いたあ。ほっと笑顔になる私。
中には文具の在庫が、箱ごと置かれていますが、空のものもあります。
その中に、三菱とかかれた白い紙箱がありました。
ちょっと入ってるみたい。
あまり期待はしておらず、
「こんな所に一体何が入ってるんだろう」という気持ちで
開けたそこには、
この缶ケースが入っていました。

こ、これは。
オークションやビンテージ通販でしかお目にかかったことがない
50年ほど前の、三菱鉛筆の缶ケース。
正しくは、鉛筆1ダースをこの箱に入れて当時は売っていました。
うわあ・・と思って中をそうっと開けると、空っぽ。
さっそくおばちゃんに見せると
「ああそれ、あたしが中身使ったんよ。だから箱だけ。」
おばちゃんwww
でも、箱だけでもいいから買いたい、とお願いすると
「うん、なんかこの箱面白いから、ただであげるわ」
なんということでしょう!
いつも私の古物好きにつきあってくれる、ほんとに親切な方です。
ありがとう。
さっそく持ち帰り、きれいに磨いてデスクに置きました。
旦那さんの実家でもらった、初代シャーボも入れました。

50年もの間、待っていてくれてありがとう。
今日からあなたは、大事な仕事のパートナーです。よろしく。
ガラスケースには、他にも古い鉛筆があったので
それも一緒に買いました。
また後日、改めて紹介します。